子どものために作る世界で一つだけのオリジナルチェア。以前あるお父さんから要望があり、子どもためにチェアを作りたいということで、その想い大切に、一緒にオリジナルチェアを制作しました。
その様子をブログで公開したところ、たくさんのお父さん、お母さんから反響があり「私も作って 子どもにプレゼントしたい」と声をいただきました。そこで、私たちCloverが試行錯誤を重ね、DIYで作りやすいオリジナルチェアのレシピを考えました。
せっかくお子様のために制作するので、素材や性能、見た目にもこだわったものにしたいとレシピを考えています。素材には無垢材を活用することで、デザイン性も良く温かみが出るようにしました。ぜひこちらも参考にして、子どものために作る世界で一つだけのオリジナルチェアを作ってみてください。また近々お父さんお母さんのためのオリジナルチェア製作ワークショップを開催予定です。すでに枠は埋まってしまいましたが、若干増えても対応できますので、どうしてもやってみたい方がいらっしゃれば、ご連絡ください。
「味わい深く温もりのある天然木の無垢板を使って」
私たちは温もりのある空間作りを大切にしており、普段はリノベーションのプロジェクトを数多く手がけている大工集団です。温もりも感じられる空間にするため、天然木の無垢板を使用することが多く、倉庫に常時何種類もの材を用意しています。DIYイベントではウォールナット、タモ、ケヤキ、モンキーポッド、ベリー、シダー、ヒノキの中から、座板、背板をそれぞれ選んでいただき、組み合わせて制作する予定です。組み合わせの種類は24バリエーションにもなります。それぞれ色目や、木目、材質など多種多様ですので、選ぶだけでもワクワクしますね。
天然木の無垢材を手配することや、製材や加工することは、専門の機材や技術が必要ですので、今回は制作プロセスからは省きますが、最近ではインターネットでも天然のものから、加工済みのものまで手配することが容易になってきましたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
「大工が考えるデザイン性も良く作りやすくオリジナルチェアレシピ」
それでは早速オリジナルチェアのレシピを紹介していきます。私たちは新築からリノベーション、インテリア制作まで日々多様な制作を手がけてきます。大工ならではの視点で、作りやすく使いやすいプロセスになるよう心がけました。最初はうまくいかないこともあるかもしれませんが、お子様が喜んで利用されるシーンをイメージいただき、ぜひチャレンジしてみてください。
側板作り。型を取り、ランバーコアを切り抜く
まずはチェアの側面にあたる部分を制作していきます。型の大きさは写真を参考にお子様の身長などもイメージしながら作ってみてください。写真では幼稚園から小学校低学年の子ども想定し、全長480mmで制作しています。座板は縦290mm 横310mm、 背板は縦146mm 横310mmです。側板の材料は軽く加工もしやすいランバーコアを使用します。丸ノコがあれば利用しても良いですが、手ノコでも十分です。
座板と背板作り。無垢材をそれぞれサイズに合わせてカット
ここで無垢材を利用します。上記で紹介した通り、無垢材はインターネットでも天然のものから、加工済みのものまで手配することが可能です。まだオイルが塗ってなければオリーブオイルを塗って木に染み込ませてください。味わい深い色になり、汚れ防止にもなります。DIYイベントでは、ご自身で使用する無垢材を選んでいただけるよう数種類の材を加工して用意しています。子どもが使用することも考え、角は取り、ペーパーをかけて下さい。
側板と座板をつなぐ。工具を使用し、側板と座板を密着させる。
制作した側面の材料と、無垢板をつなぎます。4で説明しますが、釘の跡が見えないようダボ加工という技術を使いますので、釘を無垢板にそのまま打つのではなく、写真のように先に4箇所にくぼみを開けます。また割れを防止するために、釘を打つ前に切りで穴を開けておくことをお勧めします。そして釘を打ち込んでいきます。
打った跡が見えないようにダボ加工を施す
最初の完成品を見ていただければわかる通り、釘の跡を見えないようにするためにダボ加工という技術を使っています。これはくぼみを作って、その中に釘を打ち、最後に木材でフタするという加工です。木ダボドリルを使ってフタ側の材を用意します。穴は六角軸ダボ錐を使って開けます。そして、げんのうで打ち込んでいきます。浮き出ている部分は、最後に手ノコで切っていきます。
仕上げ。サンドペーパーをかけ、オリーブオイルを塗りこむ
いよいよ仕上げです。再度全体にサンドペーパーをかけ、肌触りを良くします。最後にオリーブオイルを塗り込みます。オリーブオイルを塗ることで、木目がくっくり浮かび上がり味わい深い色目になっていきます。また汚れ防止にもなります。大人でも十分座ることのできる性能なので、座り心地なども最後にチェックして、必要に応じて微調整を行って下さい。
「親から子どもへ。想いの込もったオリジナルチェアを」
これで完成です。無垢材の色味や目が味わい深く、温かみも感じられるチェアになりました。何よりお父さんお母さんが子どものために作ったオリジナルということが意味があるかと思います。受け取った子どももきっと想いを感じ、大切に使ってくれるかなと思います。
このサイズのチェアは、テーブルの下に収納できるようにとサイズになっています。使用しない時は置く場所にも困りません。子どもが大きくなったら、可愛い踏み台にもなる点も嬉しいポイントです。
「あなたも子どものためのオリジナルチェアを作ってみませんか?」
いかがでしたか?ぜひこちらの記事も参考にしてチャレンジしてみて下さい。また今月末には私たちの倉庫でDIYイベントを開催予定です。私たちは大工集団ですので、初心者の方にも工具の安全な使い方や、素材やデザインの工夫の情報も提供することができます。通常オリジナルチェアとなると数万円かかってしまうかと思いますが、初回ということで原価程度の価格で開催させていただく予定です。昼食は元料理の大工よりオリジナルタコスを振舞わせてもらいます。ご興味のある方はぜひご参加ください。おかげさまですでに枠は埋まってしまいましたが、若干増えても対応できますので、どうしてもやってみたいと言う方は、ご連絡ください。
“DIYイベントオリジナルチェア製作ワークショップ開催” あなたも子どものためのオリジナルチェアを作ってみませんか?
・日時:2019年3月24日(日) 09時~16時
・場所:設計施工舎Clover倉庫 愛知県春日井市出川町2丁目22-6
・内容:イントロダクション、午前の部素材加工、昼食、午後の部組み立て
・対象:Cloverとお付き合いいただいている皆様やご興味お持ち頂いている皆様。5組限定
・費用:5,000円 昼食費込み
・申込:お問い合わせフォームよりイベント参加の旨を記載しエントリー